Exploring to push boundaries

2021-04-07


探検はロレックスの歴史と密接に結びついています。ヒマラヤ登頂、極地での氷冠横断や深海探査など、ロレックス ウォッチは20世紀の最も挑戦的な冒険のいくつかに同行しました。これらの探検はいずれも、生きた実験室として、ロレックス ウォッチの信頼性と堅牢性をテストし、改善する機会でした。また、ロレックスが受け取った前向きなフィードバックはさらなる発展のために大変有益であることが示されました。

1953年に発表されたエクスプローラーは、サー・エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイによるエベレスト登頂の成功を受けて、そこで共有された経験から生まれました。その後、1971年に発表されたエクスプローラー Ⅱは、その機能と最も過酷な状況にも耐えられる性能により、探検の世界おいて地位を確立し、極地探検家、洞穴探検家や火山学者たちに選ばれる時計になりました。これらの2つの時計は地球の脆弱性を特定し、保護するための解決策を見つけるために、地球の果てまで遠征する類まれな人々に同行し続けています。

過去1世紀には、探検は3つの継続的な目標、世界の未知なる部分を発見すること、人間の持久力の限界に挑戦すること、地球をよりよく保護するために観察することを追求してきました。これらの3つの課題において、ロレックスは探検家たちの勇敢な旅に同行してきました。

サー・エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイのエベレスト登頂の様子。

DISCOVERY

1953年にサー・エドモンド・ヒラリーとテンジン・ノルゲイがエベレスト登頂に成功したことは世界中で称賛され、ロレックスは、遠征隊にオイスター パーペチュアル ウォッチを装備として提供することでその役割を果たしました。同年、登山家たちの功績に続き、エクスプローラーが発表されました。その製造には何年もの月日が費やされました。早くも1930年代には、ロレックスは、高地での過酷な状況下で時計がどのように機能するかを観察するために、ヒマラヤ遠征隊への装備に関わり始めていました。遠征のたびに、登山家たちは時計がどのように機能したかをフィードバックし、これによりロレックスは開発中のモデルを改良することができました。時計のムーブメントが着用者の動きにより動かされるのと同様に、探検家たちのこうした経験により時計製造技術が進歩し、ロレックスの時計は地球の遠隔地への発見の旅の多くに同行してきました。


FIRST TO THE TOP OF THE WORLD

エベレストは登山家にとって究極の挑戦です。1953年5月、イギリス遠征隊の2人のメンバーが伝説の山の頂上に到達しました。彼らの偉業は世界中で称賛され、ロレックスはその活躍の一端を担いました。

エベレストで過ごす日々では、生き残ることが最重要課題です。身体は容赦ない寒さ、酸素不足、そして過酷な環境からの圧力から苦しめられます。1953年5月29日に、極めて勇敢で決意に満ちた2人の男性が8,848 m (29,028フィート)、世界で最も高い山の頂上に最初に足を踏み入れたのは、こうした厳しい状況下でした。モンスーンによる吹雪が数日中に予想されていたため、遠征隊のメンバーにとって、この2人は頂上到達への最後の望みでした。類いまれな決意に支えられ、養蜂家で経験豊富な登山家であるニュージーランド出身のサー・エドモンド・ヒラリーとネパール出身のテンジン・ノルゲイは、これまでの数多くの試みが失敗した地で、成功を収めたことで、歴史に名を残すことになりました。

サー・ジョン・ハントが率いる遠征隊はエベレストでの挑戦を観察するために設立され、王立地理学会と英国山岳会により共同設立された英国合同ヒマラヤ委員会によって組織されました。遠征チーム自体は16人のメンバーで構成されていましたが、このような冒険の物流面での制約により、遠征中に必要な大量の必需品を運ぶために何百人ものポーターが必要でした。その物資には、綿密に在庫管理され、すぐに使用できる高度な機器を含む数十個の荷物も含まれ、特別に設計された登山靴から風洞でテストされたテントまで、この新しい挑戦が成功するように完璧に整えられていました。そして、ロレックスもその冒険の一部となりました。遠征の物資にはオイスター パーペチュアル ウォッチも含まれていたからです。「英国チームのメンバーが装備していたロレックス オイスター パーペチュアル ウォッチは、エベレストにおいて、その信頼性を再び証明しました」と、サー・ジョン・ハントは帰国後に記しています。「それらが正確に時を刻んでくれたのは大変ありがたかったです。そのおかげで、全行程を通してチームのメンバー間でお互いの時間を同期させ続けることができました。(中略)それらは見事に機能し、実際に私たちはロレックス オイスターをハイクライミング装備の重要なアイテムと見なすようになりました。」



THE HIMALAYAS: A LIVING LABORATORY

高い山脈は、時計の信頼性と堅牢性を測定するための優れた環境を提供してくれます。ロレックスにとって、ヒマラヤはまさに理想的な生きた実験室でした。

20世紀前半、ヒマラヤの征服されていない山頂は、世界中の登山家たちにとって魅力的な存在でした。そのなかでも特に想像力を刺激し、最高位に君臨したのが、エベレストです。この最高峰の世界的な魅力と、実際の条件下で時計をテストする可能性が結びつき、ロレックスは先駆的な登山家のチームと力を合わせるようになりました。そして、1933年から1955年にかけて、世界最高峰に挑む17回以上もの遠征にロレックスの時計が装備として提供されました。

これらの時計は、1953年の海抜8,848 mの最高峰のエベレストをはじめ、多くの初登頂を目撃することになりました。その後、1954年に世界で2番目に高い8,611 mのK2、1955年には3番目に高い8,586 mのカンチェンジュンガ、同年に5番目に高い8,485 mのマカルーと続きました。


A SWISS TRAILBLAZER IN THE HIMALAYAS

アンネリース・ローナーは世界で最も高い山脈への特別なスイス遠征隊に参加しました。ロレックス オイスター パーペチュアル ウォッチはこの登山家たちの装備に含まれていました。

ベルナーアルプスのユングフラウの麓にある村、グリンデルヴァルト出身の才能ある若い登山家であったアンネリース・ローナーは、第二次世界大戦後の最初のヒマラヤへのスイス遠征隊を組織することを提案し、驚くべき強さを示しました。冒険への情熱を持ち登山のパイオニアである彼女は、アルパインリサーチ スイス財団を説得し、インド北部のガルワール・ヒマラヤ地域にあるガンゴトリ山脈にチームを導きました。1947年5月から9月までの5か月間に、ケダルナート、サトーパンス、カリンディピーク(北東面経由)、バルバラ、ナンダ・ガンティの初登頂を達成し、6,000~7,000 m級の山頂群、ショークハンバ山塊を探索しました。そしてロレックスは、このプロジェクトをサポートするために、各チームのメンバーに登山中に着用するオイスター パーペチュアル ウォッチを提供しました。これらの時計は、いつも彼らとともにあり、決して彼らを失望させることなく、過酷な状況に耐えました。その後、下山した登山家たちは、時計の防水性、精度、パーペチュアルローターを搭載した自動巻ムーブメントの利便性について報告しました。「私たちが着用していたロレックス ウォッチは、驚くほど正確に時を刻み続けました。その有用性に私たちは大変満足しています。特に高く評価できるのは、時計を巻き上げる必要がないという点です」と、遠征ガイドのアンドレ・ロシュは1947年7月7日、ガンゴトリのベースキャンプで記しています。

チームが戻った後の1948年の時計展示会で、ロレックスは登った山頂を描いた装飾を背景に、冒険時に着用されていた時計を展示したショーケースを披露しました。


WATERPROOF IN ICY WATERS
完璧な防水性という点で画期的なロレックスのオイスター ケースは発表から数年後に、グリーンランドへの遠征中に有名な探検家によってテストされました。

埃、そして特に湿気は時計の内部に永続的な損傷を与え、タイムキーパーとしての重要な機能に影響を及ぼす可能性があります。この問題を解決するために、ロレックスは、そのような発明の必要性を確信していたブランドの創立者、ハンス・ウイルスドルフの指揮の下、オイスター ケースを開発しました。その完璧に密閉されたケースは1926年に特許を取得しました。あらゆる環境において防水性を保証するために、ロレックスは定期的に探検家たちに、オイスター ケースを備えた時計を着用し、実際の条件下でテストするよう依頼しました。それを受け、極地探検家のヘンリー・ジョージ “ジーノ” ワトキンスは、1930~1931年に実施したグリーンランドの海岸沿いの遠征に複数のオイスター パーペチュアル ウォッチを持って行きました。遠征後、彼からロレックスに、時計への賛辞が伝えられました。途中で何度か水没したものの、それでも完璧に機能し続けたからです。


THE EXPLORER, A TRIBUTE TO PIONEERS

18 ct イエローゴールドの特質を活かした新世代エクスプローラーは、20世紀のエクスプローラーが残したレガシーへの称賛です。

18 ct イエローゴールドのプレステージ性とオイスタースチールの堅牢性が見事に融合されたイエローロレゾールの新世代エクスプローラーは、20世紀に足跡を残した登山家や探検家たちへのオマージュとしてデザインされました。1953年に発表された初代モデルと同じ36 mmのケースは、世界中の最高峰がまだ謎に包まれ、制覇されていなかった時代の趣きを感じさせてくれます。新世代エクスプローラーの心臓部には、2020年に発表されたキャリバー 3230が搭載されています。機械式時計製造におけるロレックスの専門知識を示すこのムーブメントは、独自のクロナジー エスケープメントとブルー パラクロム・ヘアスプリングが採用され、パワーリザーブは約70時間です。精度や衝撃、温度変化、磁場に耐性のあるキャリバー 3230は、計時性能と堅牢性を向上させるための永続的な追求に焦点を当てた、約1世紀にわたる技術革新の文化の成果だと言えます。

DEFYING THE LIMITS

時計がなければ、探検家が挑戦を完遂することはできません。時間を管理する唯一の機器である時計は、彼らが旅を達成するための重要な要素であり、生き残るためのカギを握っています。過酷な状況下で持久力の限界をテストする人にとって、まさに不可欠なツールです。その耐久性、精度と視認性については特に視覚的な基準点がなく、昼と夜の明確な区別のない完全に孤独な状況下では、誤りがあってはなりません。時計は着用者と同様に、最も過酷な環境に耐えることができなければならないのです。ロレックスが同行したのは、無支援、単独の南極大陸横断を含む「三極点」到達を成し遂げた探検家のアーリング・カッゲ、酸素補給なしで8,000 mを超える世界中の14の山頂を制覇した登山家、エド・ビエスチャーズ、北極海を無支援で横断した初の人物である冒険家のルネ・イエルネス、犬の助けなしで北極に到達した最初の女性で、医師のクリスティン・ジャナンは、すべての大陸で最高峰を制覇しました。限界に挑む中で、彼らは人間の耐性の境界を押し拡げ、新たな領域を開きました。


アーリング・カッゲ

CONQUERING THE THREE POLES

極限的な挑戦に精通している、ノルウェー出身のアーリング・カッゲは 北極点、南極点、エベレストの頂上という「三極点」に到達した初の人物になるという3つの偉業を果たしました。それは彼が驚くべき内面の強さを引き出して成し遂げた、並外れた功績です。

ソリを引く犬はおらず、物資を空中投下する飛行機もなく、荷物を運べるのは身体だけ。さらに朝の気温は–54°C。「そんなことは不可能です。でも、誰かがそれをできるなら、私たちにもできます」。これは、アーリング・カッゲが同行者で情熱的な冒険家であるボルゲ・オウスラントとの旅について記したものです。1990年3月、この2人の男たちは、世界で初めて外部からの支援を受けることなく、スキーで北極点に到達しました。彼らが心にひとつ目標として刻み込んでいたのは勇気、強い信念と決意をもって、自身の力でそこにたどり着くことでした。

2年後、アーリング・カッゲは一人で挑み、1992年から1993年にかけて、無支援・単独で世界で初めて南極点に到達しました。それは、誰とも話すこともなく50日以上、1,300 km以上にも及ぶ旅でした。外界との接触は一切断たれ、その一歩一歩が寒さ、空腹、疲労との戦いでした。この偉業により、彼は1993年にタイム誌の表紙を飾りました。

その翌年に、彼は3回目の冒険に乗り出し、再び無支援でエベレストの山頂に到達しました。この最高の偉業により、彼はいわゆる「三極点」(北極点、南極点、エベレスト山頂)に到達した、あるいは「スリー・ポール・チャレンジ」に成功した最初の人物として歴史に名を残すことになりました。この偉業を成し遂げるために、カッゲは常に自分の限界を打ち破ってきました。自分を超える能力は、常に変わらない楽観主義、持続的な努力への欲求、絶え間ない夢への追求、そして個人的な障壁が妨げにならないようにする能力に基づいている、と彼は信じています。

彼が成し遂げたことを考えると、このタフな冒険家は環境や条件に左右されることなく、人間が自らの行動を極め、自身の内面を深く掘り下げる能力を示すことを尊重する人物だと言えるのかもしれません。彼の遠征における、すべての勝利は安定性と忍耐力により勝ち取られました。また、カッゲは、スリー・ポール・チャレンジに成功した勝者というだけではありません。彼は何よりもまず、幸福を提唱し、「幸福になるには挑戦と困難が必要である」と語る哲学者でもありました。


エド・ビエスチャーズ

TIME MANAGEMENT ON THE MOUNTAIN

エド・ビエスチャーズは標高8,000 m級のあらゆる山々で無酸素登頂を成し遂げました。彼の時計は、不可欠な時間管理基準であるとともに、彼の登頂を助けました。

ロレックス テスティモニーで経験豊富な登山家のエド・ビエスチャーズは、集中力と決意を支えに、酸素補給なしで8,000 m(26,000 フィート)を超える世界中の14の山頂を制覇するという偉業を成し遂げました。ビエスチャーズにとって、安全と成功に直接影響を及ぼす彼の時計は、装備の重要な要素となっています。

「登山するとき、時間管理は私の成功、そして最終的には私の生存、特に山頂登頂の日に最も重要な要素となります」と彼は説明します。「時刻は30分毎にカウントします。山頂にアタックしてから、いつ最高地のキャンプに戻らなくてはならないかを把握することが重要で、そこから下山の開始が必要となるタイミングを含め、1日全体のタイミングを計算します。比較的寒くて安全な日中の登山では早めのスタートが重要で、これにより遅れや予期せぬ事態に対処するための時間を稼ぐことができます。また下山は、挑戦を支える2つ目の要素です。頂上に到達したかどうかに関わらず、遅くとも午後2時までには引き返すことをルールにしています。最も重要なのが、日中の十分な明るさとエネルギーを支えに安全に下山する時間を確保することです。一部の登山家たちは、引き返すのが遅すぎて、それにより生命を脅かす状況に陥っています。寒さ、暗闇、疲労と酸素不足は深刻な問題に繋がる可能性があるのです。」 登山のたびに、ビエスチャーズは1994年に受け取ったホワイトダイアルのエクスプローラー Ⅱを着用しています。「いつも私の支えとなってくれる自動巻のこの時計は、登山に必要なあらゆる機能を備えています。頑丈で、暗闇でもダイアルに対して読み取りやすい針を備えています。また登山の際、岩や氷にぶつかる可能性があるため、耐久性のあるクリスタルにも助けられています。これは、おそらく私が持っている最も重要な機器と言っても過言ではありません。登山中、私は真剣に時計と向き合っています。時間を伝える私の時計は、私の安全のカギを握っています。」


ルネ・イエルネス

THE PERCEPTION OF TIME AT THE POLES

ルネ・イエルネスは、その名にいくつもの「初」というタイトルがつく冒険家です。極地では、彼の時計が最後の最後までスケジュールを管理しています。

広大な白い極地の風景の中で、太陽が沈まないとき、時間の概念は相対的なものになります。そのため時計は探検家が日々を構成し、規則正しく調整されたペースで進み続けるために不可欠な要素となります。さまざまな冒険をしてきたルネ・イエルネスは、グリーンランドや北極海、そしてロレックスがスポンサーとなった「The Longest March」の遠征で南極大陸を無補給でスキーで横断した最初の人物となりました。極地遠征中、彼が極めて重要なルーティーンをこなすことができたのは、エクスプローラー Ⅱがあったからです。「探検の時間はすべてであり、また無でもあります。最初の月は日数を数えますが、その後は何日であるかではなく、目標に集中します。とはいえ、時間とその時間を厳守することによって、1日全体をどのように構成するかが決まります。時間通りに起床し、時間通りに荷造りして、50分のスキーと10分の休憩という最も効果的なトレッキングのルーティーンをこなします。そして、一日の終わりには足を止め、キャンプを設営し、食事をする時間を知る必要があります。十分な休息をとるために、すべてをできるだけ早く行います。北極点への単独遠征の最後の14日間、私は時間管理と旅を進めるために費やした時間を計算することに注意を向けました。これが、私を成功へと導いてくれました。管理したルーティーンを守ることは、確かな安心につながるのです。」 一方で、時間を守るためには、信頼できる優れた時計が欠かせない、と彼は話ます。「過酷な環境では、毎分毎分が大きな意味を持ちます。つまり、精確な時計が不可欠なのです。エクスプローラー Ⅱのように日付表示があれば、さらに役立ちます。遠征では日付の概念を失いがちですが、たとえば、今日が23日ではなく、20日なのを把握できるのは大変心強いです。」


クリスティン・ジャナン

PHYSICAL AND MENTAL LIMITS IN EXTREME ENVIRONMENTS

人体は正しくトレーニングされていれば、最悪の気象条件にも適応することができます。医師で探検家のクリスティン・ジャナンは、世界で最も住みにくい地域で生き残るために必要な肉体的および精神的属性を定義しています。

「標高8,000 m、–40°C、さらには–50°Cの環境では、私たちは身体能力の約10%しか発揮することができません」と登山家、極地探検家で医師のクリスティン・ジャナンは話します。また、絶え間ない危険は肉体的、心理的ストレスを複合的に生じさせます。「そのため、高地での登山や極地探検では、人は完璧な体型を維持し、楽観的かつ勇敢で、決意を持っている必要があります」。地球の地理的な極限に到達することができた人々は、物理的な耐久性と並外れた精神的回復力という点で、際立ったグループに属しています。

「登山や遠征を成功させるためのカギは出発時に完璧な体型でいることです。そのためには十分な経験を積み、直面する状況に体を適応させるため、徹底的にトレーニングをこなし、数年前から準備を始める必要があります」。危険は至るところにあります。極寒、強烈な風、さらに近隣地域の救助隊の不足は、山と極地のいずれでも危険に直結します。登山時に空気中の酸素が不足すると急性高山病になり、人の心の状態に影響を与える可能性があります。時には、彼らはどんな犠牲を払ってでも頂上に到達することに危険なほど固執するようになります。自身を安全に保つ唯一の手段は、規律を守り、徹底的に集中することです。「生き続けるということは最終的には自らの自信に帰着します。自分の能力と限界、自分の体調を知った上での状況の明確なリスク分析により、いつでも冒険はあきらめることができます」と、ジャナンは付け加えます。

それぞれの動きを計算し、時間を注意深く監視する必要があるこれらの環境では、探検家は常に精神的および肉体的なバランスを維持できるよう努めることになります。この並外れた努力は極めるというひとつの目的を達成するためのものです。「頂上は、1メートルごと、一息ごとに征服されていきます。その過程で、私たちは頂上に立つことを可能にする、自分が備えていたことに気付かなかった資質を見出します。そして、危険に立ち向かい、環境がもたらす課題を克服する方法を知っていることに大きな喜びを感じるのです。」


THE EXPLORER II, A CUTTING-EDGE TOOL WATCH

ロレックスの最先端技術を取り入れて開発された新世代エクスプローラー Ⅱは、完全に刷新され、新しい冒険に挑む準備が整っています。

ホワイトまたはブラックラッカー ダイアルとコントラストを織り成すアワーマーカーと針、オレンジの針と目盛り入りベゼルによる24時間表示を備えたオイスター パーペチュアル エクスプローラー Ⅱは、登山家や探検家たちから基準の時計として長年にわたり認められてきました。その卓越した技術的性能は、極限の状況下で極めて重要であることが証明されています。

新世代エクスプローラー Ⅱは、デザインとバランスが見直されたケースとブレスレット、さらに最適化された表示機能を備えています。クロマライト ディスプレイの針とアワーマーカーは、暗闇でより長く光の明るさが持続する独自の最適化された発光素材が充填、またはコーティングされています。さらに注目すべき点は、エクスプローラー Ⅱに、最先端の時計製造技術が採用されたムーブメント、キャリバー 3285が搭載されたことです。遠征に不可欠なツールとして設計されたエクスプローラー Ⅱ遠征には、ミッションを成功に導く新しい強みがあります。

PRESERVATION AND KNOWLEDGE

人類は私たちの世界の最も遠い領域まで足を踏み入れました。極地、山頂や地球の奥深くは、もはや到達できない地とは言えなくなりました。それでも、探検家たちは探検しつづけます。今日、彼らを世界の発見に駆り立てているのは謎ではありません。彼らが目指しているのは、他の誰も足を踏み入れたことのない場所に挑むということのさらに上を行くことです。つまり、私たちの惑星をより良く理解し、保護できるよう、脆弱性について学ぶことを目指しています。ロレックスが初めて国際地球観測年に参加した1957年、世界中の科学者たちが地球の理解に役立つ知識を蓄積しました。それは探検が始まり、科学的探索の新時代が到来した時期でした。ロレックスが地球を保護するために地球に関する知識を広げるためのたゆまぬ探求を支援してきた冒険科学者たちには火山学者のアルーン・タジェフ、生物学者のナイジェル・ウィンザー、地質学者のフランチェスコ・サウロ、探検家のアラン・ユベールがいます。


ROLEX AND THE INTERNATIONAL GEOPHYSICAL YEAR

科学的知識へのロレックスの取り組みは、その歴史とアイデンティティの基盤となっています。国際地球観測年は、ロレックスがその関心を示す機会となりました。

太陽は非常に高温のガスの球体で、さまざまな磁気活動のサイクルがあります。極めて活発な段階では、強い放射線を放出します。20世紀初頭の段階では、この現象が地球にどのような影響を与えるのか、まだほとんど解明されておらず、それがこれまでに主導された最大の科学研究活動のひとつである国際地球観測年のきっかけとなりました。1957年7月から1958年12月まで続いたこのプロジェクトは最大の太陽磁気活動の期間、地球科学の多くの分野で、太陽を含む地球の惑星環境との相互作用に関する人間の知識の発展を目指して実施され、宇宙線の研究からオーロラまで、そして地震学から海洋学までの11の異なる科学分野を網羅していました。

ロレックスは、南極に科学研究基地であるハリー基地を設立し、地球、大気、宇宙の気象観測を担当するイギリスの遠征隊に複数の時計を貸与することで国際地球観測年に参加しました。それらの時計は、スタッフが最初に基地の建設に着手した1955年から、ミッションが成功して隊員が戻ってくるまで完璧に機能していました。

「私が最初に時計を着けたとき[…]それは私の一部、つまり疑う余地のないほど信頼できるパートナーになりました。熱い調理用オーブンのような極度な温度にさらされたり、華氏マイナス60度の環境で貯蔵品を掘り出したりしても、週にほんの数秒しか進みませんでした」と、外科医で指揮官のデビッド・ダルグリーシュは記しています。また、遠征隊に加わった大工のダグ・プライアはプロジェクトが終了する前に次のようにコメントしています。「時計の性能について、正直なところ、ひとつも欠点は見つかりませんでした。私は木槌とノミで何百ものほぞ穴を切り開けていたので、時計は極度の寒さに耐えなくてはならなかっただけでなく、ノミを叩くたびに起こる激しい振動にも耐えなくてはなりませんでした。」 今回もロレックス ウォッチは、過酷な状況下でも性能を維持し、耐え抜きました。


ROLEX AND NATIONAL GEOGRAPHIC

地球をよりよく保護するために探索する。この本質は、ロレックスとナショナル ジオグラフィック協会が将来の世代のために、お互いが共有する地球への取り組みを要約した言葉です。生態系、特に海洋、熱帯雨林や山岳環境の保護を支援することを目的として、ナショナル ジオグラフィックとのロレックスの具体的な関与は、地球の果てにまで及びます。近年、強化されたこのパートナーシップが結ばれたのは、約70年前の1954年のことでした。探検の代名詞であるナショナル ジオグラフィックは、探検と自然保護の先駆的なイニシアチブ(持続可能な未来を築くための2つの補完的な活動分野)への長期的な取り組みにおいて、ロレックスを力強い協力者と捉えています。


アルーン・タジェフ
VOLCANOLOGY BENEFITS THE PLANET

世界中の数多くの探検家や科学者たちがロレックス テスティモニーになっています。フランスの著名な火山学者で、洞窟探検家のアルーン・タジェフもその1人です。世界をより深く理解することを目指す彼は、噴火により引き起こされたガスとマグマの温度変化を分析するために火山の噴火口に何度も足を運びました。自然の場所を理解するために不可欠なデータ、今日、地球の脆弱性に関する認識を高めるのに役立つ情報を収集したいという思いから、彼は誰もが知る遠征を行っています。1979年にタジェフはすでに、地球が現在直面している地球温暖化による大量のCO2排出の危険な働きについて警告していました。


フランチェスコ・サウロ
SPELEOLOGY HELPS US UNDERSTAND THE EVOLUTION OF LIFE

フランチェスコ・サウロはイタリア人地質学者で2014年のロレックス賞受賞者です。彼は南アメリカの遠く離れた、あまり知られていない地域への洞窟学遠征隊を編成しました。この遠征では、ブラジルとベネズエラの間にあるテーブル・トップ マウンテンから、彼はチームとともに地球の奥深くまで垂直下降しました。人間がこれまで冒険したことのない地下の洞窟を探索し、世界へのより深い洞察を与える貴重な証拠を収集するという 探検を通じて、彼は地球上の生命の進化についてヒントをもたらす、いくつかの最も深い洞窟のバクテリアのコロニーなど、ユニークな生命体の存在を証明しました。


ナイジェル・ウィンザー
STUDYING THE DESERT TO PLAN FOR THE FUTURE

ロレックスが支援した王立地理学会のミッションに参加した研究者のナイジェル・ウィンザーは、自然を理解することが私たちの未来への鍵であると考えています。気候変動について正しい判断を下すためには、フィールド サイエンティスト(地域環境学者)たちは、急速に変化する生態系に関するデータを収集し、共有する必要があると言います。ケニア出身の生命科学コンサルタントの彼は、地球が安全かつ持続可能な惑星となるために、自然界を研究する科学研究プログラムを指揮しています。彼はフィールド サイエンティストとして、サハラ、西エチオピア、ケニアで重要な生物学的調査を実施し、砂漠の砂を生物多様性と気候変動の研究のための生きた実験室と捉えています。


アラン・ユベール
SCIENCE AND EXPLORATION TO PROTECT THE PLANET

アラン・ユベールはベルギー出身の探検家で、ロレックス テスティモニーの1人です。彼の数多くの偉業の中には、4,000 kmを超えるトレッキングを行った南極大陸横断があります。極地でのさまざまな探検の間、彼は常に地球温暖化の壊滅的な影響に注意を向けることを科学に求めてきました。まさにこの理由から、彼は南極に国際研究基地を設立しました。ここでは、極限的な環境下での観測とサンプルの採取が行われています。収集されたデータは生態系の進化を理解し、気候変動の性質と速度を確認するために用いられています。ユベールは、予測モデルを構築できる科学データを取得するために、この分野での探索と観測が重要であると考えています。


ROLEX: THE PERPETUAL DRIVE FOR INNOVATION

あらゆる状況において、精確で信頼性のある時計を設計・製造するために、ロレックスは常に研究・開発を重ねてきました。

創立者のハンス・ウイルスドルフの志をもとに、ロレックスは早い時期から、これまで以上に精確で信頼性の高い時計を製造することに重きを置いていました。常に革新を目指し、時計製造の課題に対する技術的解決策を見出してきたロレックスは独自の専門知識を得てきました。時とともに確かな研究開発を積み重ねてきた、ロレックスは統計学、天体物理学、材料科学の専門家を自社に擁し、その専門知識と熟練の技術により、時計の品質を継続的に向上させています。あくなき卓越性への追求は、2015年にロレックスが独自の高精度クロノメーター認定を再定義したときに示されました。本来はロレックスの時計のムーブメントの計時精度を証明するために設けられた認定制度でしたが、現在はケーシング後の時計の性能に対しても適用されています。ロレックスで製造されたすべての時計は、自社内で独自の基準に従って実施する一連の検査を通過しています。この検査は手首着用時に精度、パワーリザーブ、防水性能、自動巻において、最高の性能を発揮することを保証するために実施されています。検査をパスすると、時計には高精度クロノメーターを象徴するグリーンのタグと5年間の国際保証が付与されます。

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